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クレヨン
顔料を固形ワックスを練り固めて棒状にした描画材料である。
硬いので線や図形などを描くのに適している。
描いた後に触ってもベタつかない。
色を混ぜたり重ね塗りには適していない。
パステル
顔料を粘着剤で固めただけの描画材料である。
しっかり定着していない顔料がはがれ落ちないよう、仕上げにフィキサチーフといいう定着液を霧状にして吹き付ける後処理が必要である。
クレパス (オイルパステル)
パステルのように自由に混色ができてのびのび描け、面を塗りつぶすのに適している。
クレヨンに改良を加え、柔らかい表現や重ね塗りなども出来る。
クレヨンのように後処理の手間がなく、しかも油絵具のようにべっとり塗れて画面が盛り上がるような描画材の開発が進められた。
そして完成したのが「クレパス」であり、クレヨンの「クレ」とパステルの「テル」をとって命名された。
クレパスは(株)サクラクレパスが開発し商標登録された商品名のため、一般名称は「オイルパステル」です。英語表記でも「Oil pastel」です。
まとめ
クレヨンとクレパスの違いは、基本的には組成に違いがあることです。
現在では、日本の多くのメーカーはどちらにも体質顔料と液体油を配合させ、ほぼ同じ原材料が使われている。
クレヨンは固くて扱いやすいが線描写しかできなかった。
パステルは混色や色の塗りつぶしなどができていろいろな表現をすることができたが扱いが難しかった。
そして「クレヨン」と「パステル」のいいとこどりなのが、柔らかくて扱いやすい「クレパス」である。線描写だけでなく、面描写もできるようになった。